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『つまらぬ因習』は問題提起の方法にこそあり

  • 2011/10/31 14:55
  • カテゴリー:その他

日本ハムが貫いたドラフトの信念。菅野騒動で問われる球団の姿勢。

お題目に過ぎない意見でしょう。
ルール上は日本ハムの行為に問題はありませんからそこは私も否定しません。

ただ、

>たとえ競合することになっても、その年、いちばんいい選手を獲る(山田GM)

本当にそうでしょうか。
もしそうでしたら、打ち合わせの時間に遅刻したり
斎藤投手の背番号を渡そうとするなんて記事は出てこないでしょう。
菅野投手側に『本当に自分を必要としてくれているのか?』
という疑念が発生しているのが一番問題です。
『もしかして自分は巨人に対する嫌がらせのために指名されたのでは』
という気持ちが出てくる可能性が無い訳でもありません。

不利な条件でスタートしているのですから、心から必死になる事が肝要です。
今後、どうなるか分かりませんが、相手の心をいかに掴むかにかかっています。
美辞麗句を並べず、実直に『本当に必要な選手なんだ』
という事を懇願する以外に無いでしょう。
日本ハム側もそれを覚悟して指名した『はず』なのですから。

>他球団もこれを機につまらぬ因習から脱するべきだ。

でしたら、日本ハム側が巨人のドラフトの方法の問題点を、
正々堂々、磊磊落落世間に暴露し

「原監督の甥という事は関係ない。『菅野智之』という一選手を取りに行く」

という事を、交渉権獲得直後(獲得直前でも良い)に
マスコミへ大々的に打ち明ければよかっただけの話。
少なくとも、菅野選手を『生贄』のように扱い、
日本ハムを『英雄』『勇気ある行動』と煽動してはいけないと思います。
こうした制度を表立って批判する事ができない事こそ、
まさに『つまらぬ因習』なのではないでしょうか。
ドラフト会議に関する問題だけではなく、プロアマ等の問題も含めて。

血筋に関わる問題の難しさは過去の歴史上の偉人達が証明しています。
人類が今まで抱えてきた問題をどうしてすぐに割り切る事ができるのか。
そして、『英雄』と呼ばれた者の末路がどうなったのか。
それは、つい数日前に放送されたニュースで世界中の方が知っています。

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