劉邦軍10万という数字
- 2011/12/30 21:03
- カテゴリー:その他
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今回のコミケの入場者数をこんな風に揶揄している人を発見。
そういえば、項羽に函谷関を突破された時(鴻門の会直前)の
劉邦と張良のやり取りを思い出すと、
張良「我が軍10万、それに対して項羽軍40万。果たして勝てるとお思いですか?」
↓
劉邦「・・・ごめん、無理」
↓
劉邦「子房、どうしよう」
↓
張良「どうしようも何も、こうなったら項伯殿に頼むしかないでしょうに」
といった事がありました。
要するに、この時の劉邦軍は1日のコミケの入場者数より少ない事になります。
そう考えると、この段階の劉邦軍は思ったより大した事がない感じを受けます。
逆に、新安で20万の秦兵を穴埋めしても項羽軍はまだ40万もの数。
大将の強さ、鉅鹿での逆転勝利から生み出される士気、
秦軍ナンバーワンの将軍であった章邯を撃破したという自信。
それを踏まえると、項羽軍は『強い』です。
そして、劉邦軍は『弱い』と。
冷静に考えても、1日のコミケの入場者数以下の劉邦軍では
項羽軍に勝てる算段が見出せません。
だからこそ、この窮地を脱せた鴻門の会は大きく取り上げられるのでしょう。
項羽と劉邦の物語の中でターニングポイントとして挙げる人は多いです。
高校の古典の漢文でも必ず扱われる程ですから。
しかし、中国史でも西洋史でも戦争の軍勢を見ると、
現在の世界の人口は増えたなあと思います。
コミケでさえ数十万という数字が出てしまう時代です。
もっとも、3日間のコミケの合計入場者数で反乱を起こしても、
鎮圧される光景しか思い浮かびません(汗)。
古代の戦争で一番重要なのは数ですし、
今も大切であるのは変わらないと思います。
とはいえ、今と昔の戦争の質は全く違うのは事実。
真っ向勝負でダメとなると・・・じゃあゲリラ戦?
まあ、ゲリラ戦を必要とするほど日本はまだ切羽詰まった状況ではありませんが。
もし起こるとしたら、何かしらの事情で食糧が無いという状況でしょうか。
『人間は食べる事が重要である』という事は今年の震災で痛感しましたから。
よかいち
コミケの衆はどっちかっつーと、「黄巾の乱」の連中みたいですな(笑)。鎮圧されちゃうの。