そろそろ折り鶴オフ騒動を語ってみる
- 2009/08/26 23:01
- カテゴリー:その他
旧2ちゃんねる(現5ちゃんねる)の話です。
本来、私は日記などで2ちゃんねるの話を書くのはあまり好きではありません。
しかし、かつてネットのあり方を考える上で非常に興味を持ち、
なおかつその後舞台となる広島に住んでいただけに非常に忘れられない事件でした。
そこで、今更ではありますがネットでのオフのあり方を多くの人に考えさせられた、
「折り鶴オフ騒動」を考えてみたいと思います。
内容は至ってシンプルです。
広島平和記念公園に保管されていた折り鶴に火が付けられ、
その埋め合わせをするために折り鶴を折り広島に送らないかという内容でした。
詳しい内容はこのブログの記事をご覧下さい(既に閉鎖済、Webアーカイブスにも残っていません)。
確かに、このオフが開催される前にも湘南ゴミ拾いオフのように、
人々の善意(とマスコミに対する反抗)を募るようなオフは開催されていました。
しかし、今回は規模が非常に大きかったイベントでした。
2ちゃんねる全体に宣伝され、折り鶴を折り関係者へ送る方が全国規模の数になるほどです。
ここまで協力し合うオフはかつて無かったのではないでしょうか。
純粋な人々の善意を募り、政治的目的が無かったのもここまで大きく広がった要因といえるでしょう。
全国から集まった折り鶴をまとめ、後は平和記念公園に寄贈だけ。
誰もが成功を確信していた時に最悪の出来事が起こりました。
8月15日に平和記念公園での胴上げ、他のオフメンバーと折り鶴寄贈とは全く関係の無い活動
当時を綴るまとめサイトはこちらとこちらです(こちらのブログの方も関係するURLをまとめられていました)。
確かに行為に対しては賛否両論あると思います。
しかし、私個人としては特別な思いのある場所で、
しかも8月15日という特別な日にこういう行為をされてはとても擁護できません。
あの場所に常日頃から住んでいると、
住んでいる者にしか分からない特別な思いが湧いてくるのですから。
まあ、私の個人的な感傷は置いておきます。
問題はこの悲劇を教訓にし、今後に生かす事ができたのかという事。
・・・はっきり言って教訓にできているのでしょうか。
この騒動が治まらない内に開催されたうまい棒オフでは、チェーンメールを送る騒動が発生し、
また、同時期に開催された靖国神社参拝オフではオフ終了後互いの醜い内ゲバが起こりました。
まあ、前者はチェーンメールの悪影響を知らない人がいた、
後者は怪しげな政治団体が絡んでいたという点で教訓以前の問題かもしれませんが、
何一つ折り鶴オフ騒動の反省が生かされていない事に頭を抱えました。
その後は、ニュースで頻繁に話題になるほどネットでのトラブルが発生し、
折り鶴オフが誕生した大規模OFF板は政治活動の呼びかけしか行われていない悲惨な状況に。
近年の(肉体的・精神的な)低年齢化によるネットの質の低下は盛んに叫ばれている始末。
上記のような現在の状況を見ると、
折り鶴オフの騒動に関わってきた人の行動は全て無駄になってしまったのでしょうか。
体を張って私達に教訓を教えてくれたのは単なる自爆行為だったのでしょうか。
せめて、面白い人はすでに2ちゃんねるに絶望して去っていき、
別の場所で面白い行動を起こしていると思いたいです。
私もせめて「歴史に学ぶ」事を行い人々に対して面白い事をできるようにしていきたいです。
■2020年11月13日追記
10年以上も前の古い記事だけに5ch以外のリンクが全て切れておりました。
一応、可能な範囲でWebアーカイブからサルベージしてリンク先の記事を見られるようにしました。
インターネットが人々の実生活にこれほどまでに密着するとは、この記事を書いた当時では
想像すらできなかったでしょう。
良くも悪くも社会は変っていくのだなと感じます。
この記事ではインターネットに対して悲観的になっています。
ですが、私もそれを通じて様々な恩恵を受け、自分の事を発表できたので
決して悪い面だけではありませんでした。
第一、トレンドのような面倒くさいものはuBlock Originで消してしまえばいいのです。
今後も無理のない範囲でポジティブにWeb上で活動していきたいと思います。
本来、私は日記などで2ちゃんねるの話を書くのはあまり好きではありません。
しかし、かつてネットのあり方を考える上で非常に興味を持ち、
なおかつその後舞台となる広島に住んでいただけに非常に忘れられない事件でした。
そこで、今更ではありますがネットでのオフのあり方を多くの人に考えさせられた、
「折り鶴オフ騒動」を考えてみたいと思います。
内容は至ってシンプルです。
広島平和記念公園に保管されていた折り鶴に火が付けられ、
その埋め合わせをするために折り鶴を折り広島に送らないかという内容でした。
詳しい内容はこのブログの記事をご覧下さい(既に閉鎖済、Webアーカイブスにも残っていません)。
確かに、このオフが開催される前にも湘南ゴミ拾いオフのように、
人々の善意(とマスコミに対する反抗)を募るようなオフは開催されていました。
しかし、今回は規模が非常に大きかったイベントでした。
2ちゃんねる全体に宣伝され、折り鶴を折り関係者へ送る方が全国規模の数になるほどです。
ここまで協力し合うオフはかつて無かったのではないでしょうか。
純粋な人々の善意を募り、政治的目的が無かったのもここまで大きく広がった要因といえるでしょう。
全国から集まった折り鶴をまとめ、後は平和記念公園に寄贈だけ。
誰もが成功を確信していた時に最悪の出来事が起こりました。
8月15日に平和記念公園での胴上げ、他のオフメンバーと折り鶴寄贈とは全く関係の無い活動
当時を綴るまとめサイトはこちらとこちらです(こちらのブログの方も関係するURLをまとめられていました)。
確かに行為に対しては賛否両論あると思います。
しかし、私個人としては特別な思いのある場所で、
しかも8月15日という特別な日にこういう行為をされてはとても擁護できません。
あの場所に常日頃から住んでいると、
住んでいる者にしか分からない特別な思いが湧いてくるのですから。
まあ、私の個人的な感傷は置いておきます。
問題はこの悲劇を教訓にし、今後に生かす事ができたのかという事。
・・・はっきり言って教訓にできているのでしょうか。
この騒動が治まらない内に開催されたうまい棒オフでは、チェーンメールを送る騒動が発生し、
また、同時期に開催された靖国神社参拝オフではオフ終了後互いの醜い内ゲバが起こりました。
まあ、前者はチェーンメールの悪影響を知らない人がいた、
後者は怪しげな政治団体が絡んでいたという点で教訓以前の問題かもしれませんが、
何一つ折り鶴オフ騒動の反省が生かされていない事に頭を抱えました。
その後は、ニュースで頻繁に話題になるほどネットでのトラブルが発生し、
折り鶴オフが誕生した大規模OFF板は政治活動の呼びかけしか行われていない悲惨な状況に。
近年の(肉体的・精神的な)低年齢化によるネットの質の低下は盛んに叫ばれている始末。
上記のような現在の状況を見ると、
折り鶴オフの騒動に関わってきた人の行動は全て無駄になってしまったのでしょうか。
体を張って私達に教訓を教えてくれたのは単なる自爆行為だったのでしょうか。
せめて、面白い人はすでに2ちゃんねるに絶望して去っていき、
別の場所で面白い行動を起こしていると思いたいです。
私もせめて「歴史に学ぶ」事を行い人々に対して面白い事をできるようにしていきたいです。
■2020年11月13日追記
10年以上も前の古い記事だけに5ch以外のリンクが全て切れておりました。
一応、可能な範囲でWebアーカイブからサルベージしてリンク先の記事を見られるようにしました。
インターネットが人々の実生活にこれほどまでに密着するとは、この記事を書いた当時では
想像すらできなかったでしょう。
良くも悪くも社会は変っていくのだなと感じます。
この記事ではインターネットに対して悲観的になっています。
ですが、私もそれを通じて様々な恩恵を受け、自分の事を発表できたので
決して悪い面だけではありませんでした。
第一、トレンドのような面倒くさいものはuBlock Originで消してしまえばいいのです。
今後も無理のない範囲でポジティブにWeb上で活動していきたいと思います。
名無し
拝読しました。騒動のときも掲示板から事の顛末は把握していましたが、流れる歳月の中で20年も前のことはすっかり忘れてしまっていました。こちらのページを見てそんな事もあったなとハッと思い起こしました。筆者さんの働きのお陰でこの事件と教訓を細々と風化させずに未来に伝承して行けると思います。本当にありがとうございます。