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二次創作の同人ゲームを寄贈する

突発になりますが、先月、国会図書館へ電子資料や録音映像などの寄贈を行いました。
送ったのは二次創作の同人ゲーム(とその関係資料)です。


かつては久樹輝幸氏の記事で述べられているように、

「許諾を得ていない二次創作物でも良いの?」

という疑問が存在していたため、同人ゲームでも二次創作の作品については寄贈を行わない姿勢でした。

しかし、久樹氏が国会図書館についての記事を作成されてから14年が経過。
Web上で寄贈及び納本についての議論が進み、それによって当時は分からなかった情報が増えてきました。
また、私自身もこの間に数多くの種類の資料を寄贈し、その中には企業だけではなく、
同人誌など同人サークルが作成した二次創作の作品もあります。

その結果、

「二次創作の同人ゲームを寄贈しても問題はない」

と判断し寄贈する事を決めました。



前置きが長くなりましたが、今回国会図書館へ送った作品はこちらになります。


 

DKソフトウェア開発室が作成した格闘ゲームマリばと+
ヤフオクにて\11,000弱で落札しました(送料及びクーポン使用込み)。
今回同人ゲーム一式を寄贈する切っ掛けとなったゲームでした。
未開封品はレアであるだけに少しお高かったですが落札して良かったです。

内容については14年前にご紹介しましたので割愛させて頂きます。
久々にアプリケーションを起動しましたが、やはりFPSは60を超えていました。
数ヶ月前にこのゲームの配信を行ったVtuberの方も私と同じようにカンストしていましたので、
この症状は現在のパソコンでプレーする上で避けられないようです。

ただ、以前のレビューのように常時99(カンスト)という訳ではなく、
キャラが動作すると65~80付近に落ちる傾向がありました。
速度が落ちてようやくまともにゲームがプレーできる、と思いきや
少し画面が落ち着くとまた99に戻るという事態に陥ってしまう。
ゲームスピードが安定しない状態で、これでしたら常時99の方がまだプレーしやすいです。

まともにプレーするには古いOSだけではなく、推奨スペックに合わせたパソコンを用意しなければならない。
これは厳しいですね。

ちなみに発送前、私の不注意によりCDのシュリンクがこのように剥がれてしまいました。



以前のtrue colors.18.5 神楽坂の経験から、この程度でしたら問題なく登録されるでしょう。
ですが、これ以上剥がれが酷くなって登録不可になってしまってはたまりません。
\11,000弱が無駄になりますし、もしかしたら今後未開封品を入手できない可能性もあります。
そのため、これを見た瞬間、他の資料も含めてすぐに国会図書館へ発送する手配を進めました。
今振り返れば早めに寄贈が行えたので却って良かったのではないでしょうか。


 

SYGNASが作成したマリカク -マリア様が革命-の限定版。
マリばとを寄贈するならこちらも寄贈すべきではという事で。
14年前に購入した限定版にYahoo!オークションで落札した未開封品のCDを添付して寄贈しました。
個人的にはマリア様がみてるの同人ゲームでの代表作だと思っています。

実はまだこのゲームをクリアしていないのですよね…
10数年ぶりにCDを引っ張り出しましたが、Windows10の環境でも問題なく
アプリケーションのインストール及びゲームの起動が行えました。
マリばとのように極端にゲームスピードが速いという症状もなく、普通にプレーできると思います。

なお、左側の画像に写っているCDのジャケットの記載にある通り、
最後までプレーするには完全版のアップデータが必要になります。
国会図書館では不完全な状態で登録されてしまいますが…作者の方が選んだ事です、仕方ありません。
既に現在では公式サイトは閉鎖されていますが、アップデータはウェブアーカイブから入手できます。
必要な方はこちらからダウンロードをお願いします。


  

マリカクのサウンドトラック兼設定資料集のまりほん
中の未開封であったCDに手を付けていなかったので、
こちらもファーストインプレッションで紹介したものをそのまま寄贈しました。

2種類のブックレットにはこのゲームに関する非常に興味深い内容(裏話)が掲載されています。
しかし、この作品は国会図書館では録音資料として登録されました。
そのため、これらのブックレットは付属資料扱いとなってしまったため現地で中身を閲覧できません。
これは少し残念です。
幸いこの作品は安価で入手できるので、興味がある方は駿河屋などで購入してみて下さい。


 

SUDDNLY マリ通。
その名の通り突発で作成したと思われるマリカクについてのコピー誌です。
製本はホチキス止め(画像の赤丸部2ヶ所)という簡素なものでしたが、
本としての体裁が整っていたおかげで無事に登録されました

内容自体はまりほんの白黒ブックレットに同じものが掲載されています。
(まりほんで再掲したという表現の方が正しいでしょう)
ですので中身に目新しいものはありません。
大きいサイズで読みやすいというメリットはありますが。

それでも、前述の通り国会図書館ではまりほんのブックレットを閲覧する事ができません。
このコピー誌を寄贈した意義は十分あるのではないでしょうか。
まりほんに記載されている裏話が全く日の目を見ないというのも悲しいです。
この程度の製本でも登録されるという証明にもなりましたし。


マリカク関連の資料は以上となります。
ただ、SYGNASが作成した作品の寄贈品はまだございます。

 

マリみてキャラによるカードゲームであるまりドン -マリみてドンジャラ-
前述のマリカクの未開封品とセットで出品されていたので一緒に寄贈する事に。
また、この作品でも原画集が頒布されていたのでこちらも入手し納本しました。

動作条件に記載されている通り、ゲームを起動させるにはAdobe Flash Playerが必要です。
ですが、既に皆さんご存知のようにFlashは2020年12月31日にサポートが終了されました。
通常の方法では現在プレーできません。

このような状態でしたが国会図書館では無事に登録されたようです。
作業を行う際、職員の方はどこまで中身を確認されたのでしょうか。
現場の方々の苦労が思い起こされます。

余談ですが、原画集を読むと染谷まこの雀荘メシ(まこ飯)怜-Toki-でおなじみである、
めきめき王国のめきめき氏も制作に携わられたようです。
この時はまだハンドルネームが現在とは異なっていましたが。
知っている方でしたのでこれを見た時は少し嬉しくなりました。


 

SYGNASが頒布した作品のサウンドトラック集であるしぐなる SYGNAL sygnas game sound collection
Yahoo!オークションで送料込みの\630で落札しました。
駿河屋の商品ページを見ると限定版らしいですが開封できないため詳細は不明です。

寄贈しようと思ったのはヤフオクで安価で出品されていたので…
未開封品が入手できる機会はそれほど多くはないと思いますし。
誰の手にも渡らずに処分されるよりは国会図書館に登録された方がこの資料も嬉しいでしょう。

なお、この作品だけは今回の記事を作成している時点でまだ登録作業が完了していません。
作業中とはいえ、他の資料はNDL SEARCHに引っ掛かるようになっているのですが。
中身の確認に時間がかかっているのでしょうか。


SYGNAS作品のご紹介は以上となります。
それ以外の資料について2点だけお話しします。

 

フランスパンが作成したアクションゲーム山百合連弾
製作元の知名度からマリみての同人ゲームの中でもそこそこ有名だと思います。
マリばと+と同じ出品者からまとめて取引を行い入手しました。

右側の画像のキャッチコピーから分かる通り、データーイーストのレトロゲームである
チェルノブのパロディーゲームです。
今の世代の方にはこうしたジャンルはスーパーマリオラン形式と言った方が伝わるのでしょうか?
未プレイのためゲーム自体については触れません(汗)。


 

前述のフランスパンの前身である渡辺製作所が作成したこみっくパーティーの格闘ゲーム
PARTY'S BREAKER(パーティーズブレイカー)。
Yahoo!オークションで未開封品が\200で出品されていたので落札。
入手時は意識しませんでしたが、こみっくパーティー関係の資料として寄贈しました。

以前の記事で述べた通り、私も当時この作品を中古で入手し遊びました。
といってもCPU戦を少しだけやった程度なのですが。
それでも、BGMは非常に気に入っており、3年半前にはメルカリでこのゲームのサントラを購入しました。
今でも車の運転中にたまに流しているほどです。
16年前に購入したMELTY BLOODの限定版に付属されていたサントラも現役ですし、
もしかしたら私は作曲者である来兎氏のファンなのかもしれません。

ゲーム自体はTHE QUEEN OF HEART 98・99(QOH98・99)と比べるとエフェクトが非常に進化しました。
しかし、それに伴い要求するパソコンのスペックも上がり、公式サイトのウェブアーカイブを見る限り

「せっかくこのゲームを買ったのに動かないよ!」

という声が続出したようです。
私は幸いにも特に問題なくプレーできましたが、パソコンでゲームをプレーする難しさを改めて感じました。
こうした問題は現在でも高品質なゲームで頻発していますし。

国会図書館への発送後、どこからともなく

「せっかくだからQOH98と99も手に入れたら?」

という囁きが聞こえてくる。
さすがに未開封品のQOHを見つけるのは無理だろう。
そう思っていましたが、寄贈してから十数日後、Yahoo!オークションで
QOH99(しかもSecond Edition版)を落札してしまいました。
また、その後にQOH98が出品されていないか調べた所、少し前にメルカリで未開封品が出ていた事を確認する。
この感じですとQOH98と99の両方を寄贈するのも無理ではなさそうです。
ヤフオクとメルカリをしっかりチェックしていきましょう。



これで今回国会図書館へ寄贈した資料は以上。
と言いたい所ですが、もう1点だけ、二次創作の作品ではありませんが紹介したい資料があります。
そちらについては語りたい内容が多いので次回に別の記事で触れるようにします。


続きます

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