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『互いの好き』がぶつかり合ったらどうすればいいのか

「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」マナーガイドライン

昨年、プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク(以下プロセカ)というゲームで
運営から上記のようなガイドラインが出されました。

正直に申し上げますと、原神同様このゲームをプレーした事はありません。
二次創作のイラストを見てキャラの性格を何となく把握している程度です。
この作品について知ったのも、全く関係がない単語の検索をかけた際、
アンチスレと愚痴スレが引っ掛かってしまったからという非常に後ろ向きな理由でした。

余談になりますが、初音ミクやボーカロイド自体に対して私自身、
ニコニコ動画での全盛期からあまり良い目では見ていませんでした。
アンチという訳ではありませんでしたが、無関心で遠くから眺めていたという感じです。
個人的には音声合成でしたらAquesTalk(ゆっくりボイス)の方が馴染み深いですし。


このマナーガイドラインを知った切っ掛けはTwitterの書き込みでした。
中身はゲームをプレーする以前の内容で、私も最初に読んだ時は何とも言えない気持ちになりました。
多くの方々から『道徳の教科書』と揶揄され、このゲームのプレイヤーの質の悪さが
公的に証明された形になったと思います。

とはいえ、大昔のネパワ(死語)時代でも有志によってこうしたマナー講座は作成されていました。
運営が公に発表したのは驚きましたが、ガイドラインの作成は決して悪い事ではありません。
このゲームのプレイヤー層は小中学生が多いという噂を聞きますし。

ガイドラインの作成自体が恥だという方もいらっしゃるかもしれません。
確かに自分がプレーしているゲームでこのようなものが作られたら
非常に情けないと感じますし凄く落ち込むでしょう。
しかし、こうしたガイドラインが必要な状況になってしまった以上、これは仕方ありません。
嘆いているだけではゲームの評判は良くはなりませんし。



さて、このガイドラインには

『誰かの好きを否定せず、お互いの好きを受け止められるようにしましょう』

という項目があります。
これを読んだ際、私は下記のような疑問が頭に浮かびました。


1. 互いが『自分の好き』を押し付け合ってどちらも引かない場合はどうすればいいのか?

2. 『自分の好き』が相手にとっての『嫌い』であった場合はどうすればいいのか?


これらはネットでよく見かけるタイプのトラブルです。
1のような状況になってしまうとどちらか一方が悪いという訳ではないため、不毛なやり取りが続きます。
また、2については無意識に『相手の嫌い』を刺激してしまいトラブルになる事が多いでしょう。

私はもう40歳を過ぎたおっさんです。
『自分の気持ちくらい自分で何とかしろ』と考え、
『自分の好きなものが他の方が好きであるとは限らないから気を付けろ』と注意して行動する事ができます。
ですがこのゲームは若年層のプレイヤーがメインです。
自分で自分の気持ちの整理を付けられない方が多いでしょう。
また昔の私のように、若さから『自分が好きなものは相手が嫌いなはずがない』と
狭い考えの方もいるはずです。

では、上記のようなトラブルに巻き込まれた際、私たち大人はどのように対応すればいいのか?
互いに対してどのように説明すればいいのか?
(下手に騒ぎを大きくせず、黙っているのがベストなのは理解しています)
ガイドラインを作成した運営の方から見解をお伺いしたいと考え、
本名を記載して直接問い合わせてみました。


メールを送信した翌日、下の画像のような返信が届きました。



う~ん、質問に対して回答が頂けません。
そもそも本名を記載したのに宛名が『お客さま』なのはどうかと思います。

仕方がないので、

「この質問はあくまで仮定のお話で一般論としての対処方法をご回答頂きたい」

と記載し再度メールを送信。
あまり時間を取らせるのは申し訳ないので「答えられないなら答えられないで構いません」
という一文も付け加えておきました。

そしてメールを送ってから9時間後、運営の方より返信のメールが届きましたが、



予想はしていましたが、やはり質問の回答は頂けませんでした。
何かあったら運営に連絡するというのは正しいのですが、今回求めているのはそうではなくて。
これ以上やり取りを続けるのは互いに時間の無駄だと判断し、ここで切り上げました。


まあ、最初のメールを送る前からきちんとした回答を頂くのは無理だろうと思っていました。
なにせこんなノリでゲームを制作している運営です。
きちんとした回答を求める私の方が間違っていたのかもしれません。
むしろ私のような部外者に対してここまで対応して頂いたので
「ここの運営は結構しっかりしているのでは」と感じたくらいです。
何かしらの見解を頂ければ良かったのですが、残念でした。

ただ、前述の2つの質問については、ゲーム・漫画・アニメ業界(サブカル業界)で
公的に回答できる企業は恐らくないのではないでしょうか?
恐らく任天堂やソニーでも無理でしょう。
企業側としては下手に手を出して売上が下がるような真似はしたくないはずですから。

少し大げさですが、利害関係のない業界の学者が議論してようやく結論が出るような話なのかもしれません。
少なくとも私自身では明確な回答を出す事ができません。
一般論としては『自分の気持ちくらい自分で何とかしろ』という話ですので
あまり意味がない議題だとは思いますが。


ガイドラインはあくまで『プレイヤーに対するマナー講座』です。
私が求めている『トラブル発生時のマニュアル』ではありません。
今回ここに私の認識のズレがありました。

こうしたマニュアルを開示してくれればと思いますが、よく考えてみると
それを外部に漏らすような企業はどこにもありませんよね(汗)。
競合他社への利敵行為になってしまいますし。



何はともあれ、部外者にも関わらず今回ご対応頂きましたプロセカの運営の方には感謝しています。
お忙しい中お時間を頂きましてありがとうございました。

お礼の意味でプロセカ関係の資料を国会図書館へ寄贈しようと思いましたが、
公式ビジュアルファンブックのVol.1Vol.2は既に登録されていました。



さすがKADOKAWA、この辺りはしっかりしています。
貴重な資料を納本していなかった旧一迅社とは違います。

他にもアンソロジーライブ映像も登録されていました。
あっ、このアンソロジーの出版社は一迅社でしたか。
講談社の子会社になってからはしっかりしています。
先月発売のvol.2ももう登録されていましたし。


とりあえずプロセカ関係の資料は私が寄贈しなくても大丈夫みたいです。
この秋にはセカイの宝石箱というボードゲームが出るようですが登録の対象外だと思うのでスルーしました。
念のため資料収集方針書を確認しましたが、ボードゲームに該当する項目はありませんでした。
特典で音楽CDが付いていたら予約していたのですけどねえ。

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