パッケージ系電子出版物の『未開封』の定義
- 2022/07/15 20:20
- カテゴリー:国会図書館
国会図書館でのパッケージ系電子出版物の寄贈についてのお話。
7/11(月)に書いた日記で『こんばんは』さんから頂いたコメントに、
>同人サイトなどで作家から直接購入できる場合は、
>その外の包装(封筒や段ボール箱)まで未開封そのまま国会図書館に送ったら
>資料が未開封品である根拠になることがあるか?
という疑問がありました。
私は、
「未開封品に限定している理由が『コンピューターウィルス等の感染の おそれがないこと』
なので厳しいのでは?」
と思いましたが、この考えが絶対に正しいという保証はありません。
物は試し、質問するだけでしたらタダです。
という事で、冒頭の件について国会図書館へダメ元で問い合わせてみました。
そして担当の方から返ってきた回答がこちらです。
予想通り、作者から直接購入した場合でも、本体に封がされていない(または開封した)ものは
いくら購入時に梱包したとしても開封扱いとなり登録できない事が分かりました。
やはり抜け道はなく未開封品を探してこいという話ですか。
当然といえば当然の話ですのでこの結果に対して特に落ち込んではいません。
むしろ、このような問い合わせにしっかり対応頂いた国会図書館の方に感謝をしています。
私としても確証が持てない疑問に対して正式に回答頂けたので気が晴れました。
今回の結果から、国会図書館でのパッケージ系電子出版物の『未開封』の定義は、
『販売時にしっかり包装されており、なおかつその資料に開封した形跡がない』
という状態でしょうか(メールにも記載されておりますが)。
これでしたらシュリンクが元々されていないスーパーファミコンのゲームが登録されたのも分かります。
私自身がシュリンクに固執しすぎていたのかもしれません。
シュリンクはあくまで『開封した形跡がない』事に対する証明に過ぎないのでしょう。
それでも、万人に『開封した形跡がない』事を証明できるという点で、
シュリンクは非常に大きな価値があると思います。
『こんばんは』さんの報告通り、外箱だけですと未開封品であっても登録できるかどうかは
担当者の裁量次第になってしまいますから。
また、紙や不織布のケースであってもしっかりとしたテープで封がしてあれば非常に違います。
この辺りは商業・同人問わずメーカーや作者の意識・考え方次第ですね。
国会図書館では封がしてある資料と剥き出しの資料では雲泥の差があります。
余談ですが、今回頂いたメールに「いつも当館への寄贈に御協力いただいているところ」という文言があります。
これを読んで「あっ、やっぱり意識されていらっしゃるんだ」と感じました(笑)。
寄贈を始めてから15年、館内ではもはや『常連のあの人』として扱われているのでしょう。
そう考えると少し照れてしまいます。
今まで色々ご迷惑をお掛けしてきた事については申し訳なく思っていますが(汗)。
この調子ですと国会図書館とは私が亡くなるまでお付き合いが続きそうです。
今後も私が「これだ!」と感じたものは寄贈していきたいと思います。
一時期はサボっていましたがこれからはそうならないよう定期的に送るようにしましょう。
7/11(月)に書いた日記で『こんばんは』さんから頂いたコメントに、
>同人サイトなどで作家から直接購入できる場合は、
>その外の包装(封筒や段ボール箱)まで未開封そのまま国会図書館に送ったら
>資料が未開封品である根拠になることがあるか?
という疑問がありました。
私は、
「未開封品に限定している理由が『コンピューターウィルス等の感染の おそれがないこと』
なので厳しいのでは?」
と思いましたが、この考えが絶対に正しいという保証はありません。
物は試し、質問するだけでしたらタダです。
という事で、冒頭の件について国会図書館へダメ元で問い合わせてみました。
そして担当の方から返ってきた回答がこちらです。
予想通り、作者から直接購入した場合でも、本体に封がされていない(または開封した)ものは
いくら購入時に梱包したとしても開封扱いとなり登録できない事が分かりました。
やはり抜け道はなく未開封品を探してこいという話ですか。
当然といえば当然の話ですのでこの結果に対して特に落ち込んではいません。
むしろ、このような問い合わせにしっかり対応頂いた国会図書館の方に感謝をしています。
私としても確証が持てない疑問に対して正式に回答頂けたので気が晴れました。
今回の結果から、国会図書館でのパッケージ系電子出版物の『未開封』の定義は、
『販売時にしっかり包装されており、なおかつその資料に開封した形跡がない』
という状態でしょうか(メールにも記載されておりますが)。
これでしたらシュリンクが元々されていないスーパーファミコンのゲームが登録されたのも分かります。
私自身がシュリンクに固執しすぎていたのかもしれません。
シュリンクはあくまで『開封した形跡がない』事に対する証明に過ぎないのでしょう。
それでも、万人に『開封した形跡がない』事を証明できるという点で、
シュリンクは非常に大きな価値があると思います。
『こんばんは』さんの報告通り、外箱だけですと未開封品であっても登録できるかどうかは
担当者の裁量次第になってしまいますから。
また、紙や不織布のケースであってもしっかりとしたテープで封がしてあれば非常に違います。
この辺りは商業・同人問わずメーカーや作者の意識・考え方次第ですね。
国会図書館では封がしてある資料と剥き出しの資料では雲泥の差があります。
余談ですが、今回頂いたメールに「いつも当館への寄贈に御協力いただいているところ」という文言があります。
これを読んで「あっ、やっぱり意識されていらっしゃるんだ」と感じました(笑)。
寄贈を始めてから15年、館内ではもはや『常連のあの人』として扱われているのでしょう。
そう考えると少し照れてしまいます。
今まで色々ご迷惑をお掛けしてきた事については申し訳なく思っていますが(汗)。
この調子ですと国会図書館とは私が亡くなるまでお付き合いが続きそうです。
今後も私が「これだ!」と感じたものは寄贈していきたいと思います。
一時期はサボっていましたがこれからはそうならないよう定期的に送るようにしましょう。
こんばんは
ありがとうございます。
やはりちゃんと見るのですね。
キリが無くなりそうですしね。
諦めずに未開封品を探すしかなさそうですね。
シュリンクがあると私もありがたいです。
体験談ですが。
・作者が在庫なしと表示している作品について、作者に駄目もとで「入手はもう不可能でしょうか」のように問い合わせたら、作者が在庫を見つけてくれた(在庫なしの表示は違ったらしい)
・未開封品はもう出回らないだろうと思っていた作品がフリマサイトに出品された。
という出来事がありました。無事寄贈出来て有難い限りです。
それと国会図書館は割と定型文で返信してくるイメージがあったのですが、そういう文もついてくるのですね。
ブログ記事をすべて見たわけではありませんが15年もあれだけ送れば有名になっていますね。
ありがとうございます。