CPUクーラー周りを交換 後編
- 2015/01/29 01:08
- カテゴリー:その他
□これまでのあらすじ□
取り付けに苦労した挙句、
不良品のCPUクーラーを掴まされ意気消沈したN党K.F。
『ZALMANのCPUクーラーなんて二度と使うか!』とクダを巻いたものの、
自分のケースにはまる物が見当たらなかったため、
結局元のCNPS9900MAXRを取り付ける事に。
やるせない思いを抱えながらPCへの取り付け作業を再開させるのであった・・・
という訳で、前回の作業の続きです。
因縁のCPUクーラーCNPS9900MAXRの取り付け作業を行います。
今回は写真を掲載しながら一つ一つの作業を見ていく事にします。
ただ、届いたCPUクーラーがまた不良品である可能性も十分あります。
今度同じ目にあったら恐らくもう私のPCが立ち直る事はないでしょう。
という訳で、念のためマザーボードの『CPUFAN』コネクタに繋いで
動作確認を行います。
LEDが点灯しただけではなくファンも回っているのが分かります。
今回は正常品のようですね。
ZALMAN製品でもさすがに2回連続で不良品を掴まされる事はありませんでしたか。
良かった良かった、とホッとしましたが、
これはあくまでスタートラインに立っただけに過ぎません。
早速作業を開始する事にしましょう。
詳しい手順は、こちらのサイトからダウンロードできる取扱説明書をご覧下さい。
英語な上、分かりやすいマニュアルとは言えませんが、
取付作業中に頼りになるのはこれだけです。
早速CPUクーラーを取り付けていく・・・と行きたい所ですが、
マザーボードをPCケースから外していきます。
取り付けられている各種ボードやコネクタを外すのは非常に面倒臭いですが、
外した方が不慮の事故が少なくなりますし作業の安定性は遥かに増します。
と、前回PCケースに取り付けたまま交換した私が言ってみる(汗)。
コネクタを外す際は、下の写真のようにケーブルに番号を割り振った上で写真を残しておくのが良いでしょう。
面倒がってこの作業を怠ると、後で非常に厄介な事になります。
十中八九、試行錯誤を繰り返しながらコネクタにケーブルを差し込む作業が待っています。
自分の頭で覚えていられる方は良いのでしょうが、
私のような凡人はCPUクーラーと格闘している内にきっと忘れてしまう事でしょう(笑)。
無事にマザーボードを取り外しましたら、いよいよCPUクーラーの取り付け作業の開始です。
まずは、台座?を本体に取り付けます。
説明書にも記載されていますが、INTEL用とAMD用に分かれているので注意。
特に難しい所はありません。
説明書の通り、台座の丸い穴を本体裏側の突起部にはめ込むようにすれば綺麗に取り付けられます。
気を付けるのは、せいぜいネジを緩めすぎて取り外さないようにするだけです。
今度は一度CPUクーラー本体の事は忘れて
マザーボード裏側に取り付けるバックプレートへの作業に移ります。
まず始めにバックプレートへサイドチップとナットを取り付けます。
この際に注意するのは、使用しているマザーボードのCPUソケットの種類によって
サイドチップをはめ込む場所が異なるという事。
私が使用しているのはP5K PremiumでLGA775ですから一番奥までサイドチップを差し込んでいます。
また、ナットは単に穴を通しているだけですので、
バックプレートを持ち上げるとポロポロ外れてしまうので気を付けましょう。
これがこのCPUクーラーの取り付けにくさの原因1です。
次に、ローディングブロック?を取り付けます。
この作業で難しいのはどれがローディングブロックなのか気が付く事でしょうか(爆)。
取り付け自体は簡単です。
ただ、PC(マザーボード)の環境によってはこのブロックが不要という方もいるようです。
それは必要に応じて各個人個人で調節して下さい。
ローディングブロックを取り付けましたら、その上に両面テープを貼ります。
バックプレートをマザーボードに固定させるだけあって
非常に強力な粘着力を持つテープです。
写真では綺麗に貼れていますが人によっては上手く貼れない事もあるでしょう。
多少捻じれても十分な粘着力を持つので、
とにかくローディングブロックの上にテープを置く事だけを心掛けて下さい。
これでバックプレートをマザーボードに取り付ける準備は整いました。
取扱説明書を見て、プレートの向きに気を付けながらマザーボードへ取り付けましょう。
しかし、両面テープの粘着力とナットの短さ・こぼれやすさの影響で
なかなかうまくはいかないと思います。
実際、私も一回取り付けに失敗してバックプレートからローディングブロックが外れ、
ブロックだけが取り付いてしまいました。
正直、この後行うボルトの取り付け作業の事も考えると、
ナットはもう少し長さのある市販品を購入した方が良いかもしれません。
私は意地になって付属品のみで取り付け作業を行いましたが。
取り付けた後はナットを固定させるためにテープを貼ると効率良く作業が進められます。
写真では申し訳程度の量しか貼っていませんが、
ナットを覆うような量を貼っても構いません、というかそうしましょう(汗)。
いよいよマザーボードとCPUクーラー本体との合体!ですが、
その前に冷却効果を上げるためにCPUにグリスを塗ります。
私は付属のグリスを塗っていますが、こだわる方は自分で選定した物をどうぞ。
と言うか、私はあまりグリスについてはよく分かりません。
量に関しても様々な意見があるようですが
私の場合はとりあえず全体にそれなりの量が塗られていれば良いかなと。
ある程度濡れば、後は本体の重さで広がってくれるでしょうから。
ようやくここまで来ました。
後はマザーボードにCPUクーラー本体を取り付けるだけです。
前回も同じ作業をしただけにここまではすんなり来れました。
取り付け作業も前回やったからまあ大丈夫だろう。
そんな気持ちで臨みましたが
・
・
・
奴は手強かった。
予想はしましたが非常に作業に時間が掛かりました。
正確には分かりませんが恐らく40分近くは戦っていたと思います。
指をヒートシンクで切ってしまうのは覚悟して下さい。
ここまで時間が掛かるのは、
取り付けにくさの原因2である六角穴付きボルト(LGA775は3mmの物を使用)
のせいであると言い切って良いでしょう。
これを力を加えて押し込みながら回していくのですが・・・付属の六角レンチではまず無理ですね。
私の場合は途中まで長めのプラスドライバーで回し、
ある程度目途が付いたら六角レンチで固定させるという方法を採りました。
それでも、1箇所だけ非常に取り付けにくい場所があったため、
そこだけは適当に切り上げて妥協しました。
変に力を加えると逆に外れてしまうので。
この日記を書いている現在も外れる気配がないのでまあ大丈夫でしょう。
ナットの所でも書きましたが、
ボルトも市販の長いプラスネジを買って取り付けた方が良いと思います。
付属品に拘る必要は全くありません。
付属品を持ってホームセンターへ行った方が無駄な時間をかけずに済むと思います。
よくわからない方はナットやネジの選定は店の方にして頂くのが確実でしょう。
紆余曲折がありましたが、これでようやく取り付け作業は完了です。
前回の件も含めると合計で5時間近く掛かったのではないでしょうか。
組み上げて元に戻したPCを見た時に何とも言えない充実感がありました。
そして、これでCPUクーラーの取り付けから解放されるのだなという安堵感も。
実は組み上げた際にHDDが認識しなかったというトラブルに見舞われました。
その時は、以前の事もあったので非常に慌てましたが、何の事はありません。
原因は単にHDD側のSATAと電源ケーブルが外れていただけの話でした。
私の場合はスマートドライブ2002CにHDDを入れているため
内部の状況が非常に分かりにくい環境です。
スマートドライブの蓋を開けて接続してようやく気が付きました。
後はCPUクーラーをファンコントローラーのKAZE MASTER PRO(KM03-B)に繋いで作業完了。
下の写真は回転数をMAXにした時の物です。
ただ、このままではマザーボードがCPUクーラーを認識せず、
起動時に毎回『CPU Fan Error』のアラームが出てしまいます。
F1キーを押せば抜けられますが、毎回毎回それを行うのは面倒です。
という訳で、BIOSの設定を変更してCPUクーラーの回転数の監視を無効にしましょう。
設定は各マザーボードによって違いますが、
P5Kシリーズの場合は『ハードウェア・モニター』内の『CPU Fan Speed』を『無視』にすればOKです。
全ての作業が終わり、1週間ぶりにこのPCでWindowsが起動しました。
さすがに懐かしいとまでは行きませんが、
しばらくは1階の両親のPCを使っていただけに少し新鮮な感じがします。
新しいCPUクーラーにしましたし
早速Core TempでCPUの温度を測る事にしましょう。
まずは交換前の値です。
■条件
・CPUクーラー:CNPS9700LED
・ファンコントローラー:FAN MATE 2
・回転数:MAX(詳しい回転数は不明)
・室内:設定温度20℃の石油ファンヒーターを使用
・PC状態:アイドル
そして、これが交換後の値になります。
■条件
・CPUクーラー:CNPS9900MAXR
・ファンコントローラー:KAZE MASTER PRO
・回転数:780rpm
・室内:設定温度20℃の石油ファンヒーターを使用
・PC状態:アイドル
全体的に10℃前後下がりました。
劇的に効果が表れたという訳ではありませんが
まあこんなものではないでしょうか。
それに、交換後はまだ回転数に余力がある状態ですし。
はあ、今回の作業は非常に疲れました。
CPUクーラーの不良の件もあって1週間近く私のPCが起動できませんでしたし。
しかし、今回の交換では作業を通じて色々勉強する事ができました。
こうした事を次回以降の(BTOも含めた)PC環境の構築で生かしていければと思います。
○おまけ
これは今まで使っていたCPUクーラーとファンコントローラーの写真です。
エアダスターである程度取り除いたとはいえ
こびりついている埃で非常に汚いです。
よくもまあ、このような状態でずっと放置していたものです。
PC内部のメンテナンス(というか埃除去)は定期的に行うべきですね。
今後は気を付けていきます。