『運が良い事』の範囲
- 2011/05/28 22:42
- カテゴリー:日記
昨日はタイミング良く新人と帰る事ができたので駅まで一緒に話しながら帰る事に。
私も調子が悪く『上手く話す事ができるかな?』と不安でしたが
自分から話題を出す事で上手く切り抜けました。
ただ、途中で暗い話題になり言葉に詰まる事が。
その新人の実家は勤務地の近くでしたが、
親戚は福島第一原発の避難範囲内のスレスレだったそうです。
そのおかげで、立入禁止は何とか回避できたと言っていました。
それだけでしたら、
「何と運の良かった事か」
と言いそうになりますが話には続きがありました。
実は、その新人には仙台にも親戚がいて、
今回の東日本大震災で発生した津波によって祖母が亡くなられてしまいました。
しかし、その新人は、
「死体が見つかっただけまだ幸いな方です」
と日常では考えられない状態である事を口にしました。
私としてもやりきれない思いでした。
ただただ『ご苦労をお察しします』としか言えません。
ちなみに、お寺にも被害が及んでいて、葬儀も未だに行えない状況です。
返す言葉が見つからず、前述とは別の意味で、
「何と運の良かった事か」
と言うしかありませんでした。
それだけ、今回の震災が未曾有の災害であったかという事でしょう。
私は実家も親戚も両方無事です。
本来でしたら、私の方が『何と運が良かった事か』と言われる立場です。
しかし、その後輩に対してもこの言葉を使わざるを得ないのは
悲痛という他ありません。
幸い業務自体には影響していないのが救いでした。
人それぞれ、今回の震災で何かしらの影響を受けたのだな、と改めて感じます。