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小学校の算数で最も難しいのは九九なのでは?

  • 2024/11/23 18:06
  • カテゴリー:その他
唐突に小学校で学習する算数について語ります。
今まで私は「算数の九九は小学2年生でやるには高度過ぎるなあ」という考えを持っていました。
しかし、昨日ふと思ったのは

「もしかしたら小学校の算数で一番難しいのは九九なのではないか?」

と。


この単元では全81パターンを即座に計算できるようにならないといけません。
一の段と掛けられる数と掛ける数が逆になっているだけの式を除外すれば36パターンですが、
学び始めた頃にそのように考える余裕は無いと思います。
そもそも定義から考えると1×9と9×1は全く違う式です。
『重複』している式はありませんし、子供に対してそのように教えるのは良くありません。

覚えるという点では公式を1つ覚えるのと九九の式1つ覚えるのは同じと言えます。
もちろん公式は構造(なぜそうなるのか)について学習する必要があるでしょう。
とはいえそれは九九の式でも同じです。
「なぜこの式はこの答えになるのか」という理由が頭になければ使い物になりません。
81パターンを算数の序盤で完璧にするというのは、国も子供になかなか難しい要求をしています。


そして最も厄介なのは、九九をしっかり身に付けなければその後の単元の内容が理解できなくなるという点です。
割り算、長さ(距離など)、面積、倍数及び約数、割合…
上記の単元では九九を使用しなければ答えが求められません。

確かに覚える量では国語の授業の漢字の方が遥かに多いでしょう。
文部科学省の学習指導要領によると、現在は小学2年生で160字、小学校6年間では1,006字を学ぶそうです。
ただ、漢字は多少忘れてしまってもすぐに調べて覚え直せば済みます。
授業についていけないような致命的な状況に陥るのは考えにくいでしょう。
(さすがに単元での文章の半分以上の漢字が読めないのは問題ですが)

ですが、九九ではそうはいかず、全ての式を覚えていないとそれ以降の単元に太刀打ちできません。
「これは使用頻度が低いから覚えていなくても大丈夫」という式は存在せず、
81パターンの式があらゆる場面で求められます。
人力での4桁と2桁の掛け算とか懐かしいですね。
途中で0が出てくると少しホッとしたのを思い出します(笑)。


当然ですが、九九というものは小学校だけではなく中学数学や高校数学、そして日常生活でも使用します。
私が授業を受けていた時は九九を数ある単元の中の一つとして扱っていました。
ただ、個人的には

『九九は今後の授業での基本となる非常に重要な内容』

という点をもっと強調させた方が良かったと思います。
義務教育で重要ではない内容はありませんが、九九はその中でも特に躓きやすい単元です。
九九が覚えられずに算数の授業についていけなくなるのは生徒にとって苦痛としか言えません。

最初にも述べましたが、九九は小学2年生で学ぶにはなかなか難しいと思っています。
小学生どころか人類という視点でも非常に高度な知識・道具ではないかと感じていますし。
今振り返ると私もよく2年生の段階で覚えられたなと感心します。

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