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和田アキ子のプレゼンから

  • 2019/09/24 23:03
  • カテゴリー:日記
珍しく家族全員で見ていたテレビ番組『トリニクって何の肉』。
今日のスペシャル番組中、和田アキ子氏がベテランであるにも関わらず
プレゼンで終始緊張をしていた事が印象に残りました。
確かに、他の番組ではフリップはスタッフの方がめくりますし、
そもそもアキ子氏が持っている番組は観客への説明を目的としていません。
ですので、本人にとっては今まであまりやった事のない体験であり、緊張するのも無理はないでしょう。

それでも、あらゆるステージで歌い、数々のバラエティ番組をこなされてきた方がここまでグダグダになるとは。
たった30人+αとはいえ『特定の人への説明』となると求められる能力は普段とは違うのですね。
父曰く、

「プレゼン一番良くないのはで立ち止まる事。だからとっとと話を進めなきゃ。
 事前に伝えたい内容なんて観客は分からないから、話すべき内容を忘れたらそれを飛ばしていけ」

と。
重要な役職で何回もプレゼンをしてきた父らしい言葉です。
実際、語り手が話を止めてしまうと一番困るのは観客ですのでもっともな発言ではあります。
 

私も新卒で入った会社に所属していた際、展示会の最中にいきなりプレゼンを頼まれた事がありました。
依頼人曰く、

「PowerPointの内容に沿って話していけば誰でもできるから大丈夫」

と。
そんな中迎えた本番。
大ホールには興味があるのか仕事で嫌々ながら座っているのか分からない観客が50人程度。
緊張とともにノートPCの画面を舞台上のスクリーンに映してプレゼンが始まりました。
最初の数ページは良かったのですよ、数ページ目までは。


しかし、順調に進んでいって迎えた6~7ページ目。
突如スクリーンの画面が真っ黒になりました。
これによってプレゼン初体験である私の頭は真っ白に。
と言いますか、PowerPointファイルの制作者は何をやっているんだよ!
さすが私を広島へ放り投げた会社だけあります(爆)。

前述の父の言葉ではありませんが、止まっていても仕方がないのでページを進めプレゼンを再開させました。
終わった時には情けなくて泣きそうでした。
責任があるのは、新人にこんな不具合があるファイルを持たせプレゼンへと送り出した会社そのものです。
私は言われた事をやっただけで個人としての罪はないでしょう。
それでもプレゼン後の数日間は自分自身への情けなさで一杯でしたが。


今はこうして笑い話にしていますが、それでもあのPowerPointのファイルの制作者と会社は許していません。
結局、その会社は1年で辞めてしまった訳ですが、その後いくつもの会社を渡り歩いていく事になるなんて
当時は夢にも思わなかったでしょう。
今は『会社員だけが人生じゃないから』と割り切って生活していきます。

よく考えてみると、私の父方の祖父は大工でしたし、親戚に会社員の人間はほとんどいません。
これは私にクリエイターとして何かを目指せという事でしょう。
派遣社員の身でこれまた不相応な発言を(汗)。

ちなみに、友人からは進められましたがYouTuber系の仕事は否定的です。
人前でキャラを作るのが苦手ですし、以前にゲーム部の騒動の時にも書きましたが、
あれはカタギの人間がやる仕事ではありません。
芸能界は芸以上に怖い人間と上手く付き合っていく能力がないと。
私は普通の方相手でさえ一杯一杯ですのにそのような事ができるはずもなく。
怖い人間と付き合いたくない、それでもクリエイティブな仕事に就きたい。
そんな都合のいい話があるものでしょうかねえ。

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