偉大なるバッター 松井秀喜
- 2012/12/28 05:49
- カテゴリー:その他
20年間の現役生活お疲れ様でした。
私が野球ファン・巨人ファンになったのも松井選手が入団した時期でしたから、
一時代が終わってしまったという感じがしました。
今年は偉大なバッターが次々に引退していきましたが、
最後の最後で松井選手が引退するのはショックです。
それでも、日本に戻る事無くメジャーリーグで引退する事を選んだのですから、
イチロー選手と並んで真の『日本人メジャーリーガー』だと思います。
メジャーリーグに挑戦するからにはこうでなくてはいけません。
もちろん、日本時代も和製ホームランバッターとして応援していましたし、
2002年の50本塁打も忘れていません。
当時の松井選手は味方ながら恐ろしいバッターでした。
近年は思うような成績が残せず
『もしかしたら引退してしまうのでは』と思っていました。
それだけに、実際に引退してしまった今は非常に寂しいです。
返す返すも2006年のWBC欠場と怪我が大きかったでしょう。
今考えれば、連続試合出場に固執しなければ・・・とも思います。
ただ、あれが無ければ2009年のワールドシリーズのMVPも
無かったと思いますので何とも言えません。
メジャー挑戦は成功だったのか失敗だったのかは分かりません。
しかし、松井選手本人の夢を自らの手でかなえられた
という点では大成功だったと思います。
周囲の雑音はありましたが、お金ではなく名誉を選んだという点では、
プライドが高い松井選手らしいと感じます。
日本に戻らなかったのもそういう所があったからなのでしょう。
確かに松井秀喜という選手は偉大なバッターでした。
その点においては誰もが異論はないでしょう。
ただ、人間関係の構築においては不得手な部分があったと思います。
WBCの欠場の際もそうでしたが、
イチロー選手とは対照的に本人が意図せず敵を作ってしまう事が多かったです。
読売グループとの確執が噂されている所からもそれは感じます。
守備位置も外野という事もあり、
どちらかといえば孤高の職人タイプだったのでしょう。
その点では、チームの要として誰よりも信頼され、
自分の事よりもチーム全体を考えている阿部選手には及びません。
もちろん、それが松井選手の評価を下げる事には繋がりません。
ただ、成績以外の所で叩かれていた姿を見ていたのは非常に辛かったです。
それだけに個人的には残念でした。
私が松井選手に聖人君子像を求めすぎていただけなのかもしれませんが。
何はともあれ現役生活お疲れ様でした。
引退後の姿が想像できませんが・・・今後どうするのでしょうか。
古巣には戻れないでしょうし、しばらくは解説者一筋になるのかもしれません。