ジョー東という男の本質
- 2022/12/20 20:58
- カテゴリー：ゲーム
15で唐突に取り上げられたジョー東とリリィ・カーンの恋人関係。
13と14のストーリーにはリリィの『リ』の文字さえなかったのに。
（一応14ではジョーとビリー・カーンの掛け合いがありますが）
MIA・2のテリーのストーリーで少し語られた程度でしょうか？
エンディングでジョーが酷い目に遭ってしまいますがそれはまた別の話。
考えてみると、リリィがジョーに惹かれた描写は餓狼本編でもあまりありません。
3でのジョーのエンディングくらいでしょう。
（続編のビリーのエンディングで連れ戻されてしまいますが）
これは完全に私の憶測ですが、リリィがジョーに好意を持っている理由は、
「兄さんのような人だから」
なのではないかと思っています。
「えっ、そんな描写どこにあった？」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は、リアルバウト餓狼伝説スペシャルでのビリーのバックストーリーでは、
『喧嘩慣れという点では、ジョー・ヒガシ、山崎竜二と並んで世界に君臨する位置にいる』
と語られています。
（注：このストーリーのソースは不明です）
ルール無用の殺し合いではジョー、ビリー、山崎の三強という訳ですね。
確かに一時期のKOFでの扱いからギャグキャラというイメージが強いです。
しかし、見た目の明るさとは裏腹にどこか危うさを秘めている部分があります。
個人的には自分から戦いの舞台へ赴いている所からそれを感じています。
初代餓狼や3では危険な目に遭いましたが、この時でさえ不可抗力によって戦いに巻き込まれた訳ではありません。
むしろ自ら進んで厄介事に首を突っ込んでいます。
また、戦う理由もボガード兄弟のように逃れられない宿命があるわけではありません。
あの山崎でさえ（自身の野望もあるとはいえ）戦う切っ掛けとして不幸な出来事がありました。
そう考えると、完全に自分の意志で戦っているジョーは異質な存在と言えます。
また、爆裂拳や膝地獄といった『何度も相手を打ちのめす』技を持っているのもポイントです。
これらは相手が許しを乞うてもお構いなしに攻撃し続ける技です。
小説版で吹田一の不良という設定があったジョーにはピッタリでしょう。
実際、同じ主人公であるボガード兄弟には上記の技のように
何発も繰り出すという攻撃があまりありません（ゲーム中でのヒット数は置いておいて）。
これはこじつけかもしれませんが、ここからもジョーの暴力性・残虐性が垣間見えます。
こうした考えからジョーとビリーは意外と似た者同士なのではないかと感じています。
よくビリーはテリーとの関係で比較されますが、人間としての本質はどちらかといえば
ジョーの方が近いのではないでしょうか。
持ち前の明るさによってジョーからはビリーのような性質が見えにくくなっていますが。
なお、他にもボンボン版コミカライズでの『殺人機械（キリングマシーン）』や、
初代餓狼で特に因縁の無いギースをビルから突き落としたといったネタがあります。
ただ、これらを取り扱うと話が訳の分からない方向へ進む可能性があるので
とりあえず忘れましょう（汗）。
最近のKOFではネタ要素はあれどなかなか男前のキャラになっています。
ビリーがリリィとジョーの関係を認めないのはジョーと立場上敵同士だから。
それを抜きにしてもジョーの事が嫌いで嫌いで仕方がないから。
（ジョー自身はそこまでビリーを嫌ってはいないようですが）
それもありますが、一番の理由は
『堅気の人間と結ばれて真っ当な人生を送って欲しいから』
だと思います。
なにせビリーは幼い頃から生活のためとはいえずっと血生臭い仕事に携わってきました。
そうした状況でしたら「せめて妹には普通の幸せな日々を過ごして欲しい」と思うのが自然でしょう。
そんな中で「兄さんみたいな人だから大好き！」という理由で
アウトローのジョーを好きになってしまったリリィ。
これを知った時のビリーの心境といったらもうね。
これは仮にビリーとジョーが親友だったとしても困る話です。
二人を強引にでも引き離そうとするのも頷けます。
餓狼シリーズではそうではありませんが、KOFでは人外や悪の秘密結社、宇宙人など
様々な厄災が襲い掛かってくるのがお約束。
大切な妹がそんなものに巻き込まれては一大事どころではありません。
改めて考えると、格ゲーでプレイアブルキャラと非戦闘キャラを結ばせるのって良くないなあと感じます。
最初から恋人や家族がいるキャラは仕方ありませんが、一般人を戦いに巻き込ませてしまうのは
いかがなものでしょうか。
実際、KOF97では草薙京の恋人であるユキが（転生という事情があるとはいえ）
オロチチームに狙われてしまいましたし。
（MIA・2でリリィがプレイアブルキャラになったのは忘れて下さい）
少し前は格ゲーのキャラ同士を安易に恋人にする風潮にどうかと思っていました。
それでも、最近は何も知らない一般人が火の粉を被るよりはマシだと感じています。
設定上の強弱はありますが、プレイヤーが操作するキャラでしたら悪の元凶相手でもそう簡単にはやられません。
ストーリー上の結果がどうであれ巨悪に対し立ち向かっていけるのではないでしょうか。
少し否定的な事も書きましたが、それでも私としてはジョーとリリィは結ばれて欲しいです。
ですが、それは現実問題としては難しいですよねえ。
本気でリリィと付き合いたいのでしたら、とりあえずジョーは「あのバカ兄貴も目を覚ますだろうぜ」とか
「リリィのお兄様じゃないですか」といったビリーを茶化す行為をやめるべきでしょう。
まあ、ジョーがそれをやめるはずがないですよね。
リリィもこんな性格の（命知らずともいう）ジョーが大好きなのでしょうから。
これはジョーとビリーのどちらかが折れるまでの我慢比べなのかもしれません。
13と14のストーリーにはリリィの『リ』の文字さえなかったのに。
（一応14ではジョーとビリー・カーンの掛け合いがありますが）
MIA・2のテリーのストーリーで少し語られた程度でしょうか？
エンディングでジョーが酷い目に遭ってしまいますがそれはまた別の話。
考えてみると、リリィがジョーに惹かれた描写は餓狼本編でもあまりありません。
3でのジョーのエンディングくらいでしょう。
（続編のビリーのエンディングで連れ戻されてしまいますが）
これは完全に私の憶測ですが、リリィがジョーに好意を持っている理由は、
「兄さんのような人だから」
なのではないかと思っています。
「えっ、そんな描写どこにあった？」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。
実は、リアルバウト餓狼伝説スペシャルでのビリーのバックストーリーでは、
『喧嘩慣れという点では、ジョー・ヒガシ、山崎竜二と並んで世界に君臨する位置にいる』
と語られています。
（注：このストーリーのソースは不明です）
ルール無用の殺し合いではジョー、ビリー、山崎の三強という訳ですね。
確かに一時期のKOFでの扱いからギャグキャラというイメージが強いです。
しかし、見た目の明るさとは裏腹にどこか危うさを秘めている部分があります。
個人的には自分から戦いの舞台へ赴いている所からそれを感じています。
初代餓狼や3では危険な目に遭いましたが、この時でさえ不可抗力によって戦いに巻き込まれた訳ではありません。
むしろ自ら進んで厄介事に首を突っ込んでいます。
また、戦う理由もボガード兄弟のように逃れられない宿命があるわけではありません。
あの山崎でさえ（自身の野望もあるとはいえ）戦う切っ掛けとして不幸な出来事がありました。
そう考えると、完全に自分の意志で戦っているジョーは異質な存在と言えます。
また、爆裂拳や膝地獄といった『何度も相手を打ちのめす』技を持っているのもポイントです。
これらは相手が許しを乞うてもお構いなしに攻撃し続ける技です。
小説版で吹田一の不良という設定があったジョーにはピッタリでしょう。
実際、同じ主人公であるボガード兄弟には上記の技のように
何発も繰り出すという攻撃があまりありません（ゲーム中でのヒット数は置いておいて）。
これはこじつけかもしれませんが、ここからもジョーの暴力性・残虐性が垣間見えます。
こうした考えからジョーとビリーは意外と似た者同士なのではないかと感じています。
よくビリーはテリーとの関係で比較されますが、人間としての本質はどちらかといえば
ジョーの方が近いのではないでしょうか。
持ち前の明るさによってジョーからはビリーのような性質が見えにくくなっていますが。
なお、他にもボンボン版コミカライズでの『殺人機械（キリングマシーン）』や、
初代餓狼で特に因縁の無いギースをビルから突き落としたといったネタがあります。
ただ、これらを取り扱うと話が訳の分からない方向へ進む可能性があるので
とりあえず忘れましょう（汗）。
最近のKOFではネタ要素はあれどなかなか男前のキャラになっています。
ビリーがリリィとジョーの関係を認めないのはジョーと立場上敵同士だから。
それを抜きにしてもジョーの事が嫌いで嫌いで仕方がないから。
（ジョー自身はそこまでビリーを嫌ってはいないようですが）
それもありますが、一番の理由は
『堅気の人間と結ばれて真っ当な人生を送って欲しいから』
だと思います。
なにせビリーは幼い頃から生活のためとはいえずっと血生臭い仕事に携わってきました。
そうした状況でしたら「せめて妹には普通の幸せな日々を過ごして欲しい」と思うのが自然でしょう。
そんな中で「兄さんみたいな人だから大好き！」という理由で
アウトローのジョーを好きになってしまったリリィ。
これを知った時のビリーの心境といったらもうね。
これは仮にビリーとジョーが親友だったとしても困る話です。
二人を強引にでも引き離そうとするのも頷けます。
餓狼シリーズではそうではありませんが、KOFでは人外や悪の秘密結社、宇宙人など
様々な厄災が襲い掛かってくるのがお約束。
大切な妹がそんなものに巻き込まれては一大事どころではありません。
改めて考えると、格ゲーでプレイアブルキャラと非戦闘キャラを結ばせるのって良くないなあと感じます。
最初から恋人や家族がいるキャラは仕方ありませんが、一般人を戦いに巻き込ませてしまうのは
いかがなものでしょうか。
実際、KOF97では草薙京の恋人であるユキが（転生という事情があるとはいえ）
オロチチームに狙われてしまいましたし。
（MIA・2でリリィがプレイアブルキャラになったのは忘れて下さい）
少し前は格ゲーのキャラ同士を安易に恋人にする風潮にどうかと思っていました。
それでも、最近は何も知らない一般人が火の粉を被るよりはマシだと感じています。
設定上の強弱はありますが、プレイヤーが操作するキャラでしたら悪の元凶相手でもそう簡単にはやられません。
ストーリー上の結果がどうであれ巨悪に対し立ち向かっていけるのではないでしょうか。
少し否定的な事も書きましたが、それでも私としてはジョーとリリィは結ばれて欲しいです。
ですが、それは現実問題としては難しいですよねえ。
本気でリリィと付き合いたいのでしたら、とりあえずジョーは「あのバカ兄貴も目を覚ますだろうぜ」とか
「リリィのお兄様じゃないですか」といったビリーを茶化す行為をやめるべきでしょう。
まあ、ジョーがそれをやめるはずがないですよね。
リリィもこんな性格の（命知らずともいう）ジョーが大好きなのでしょうから。
これはジョーとビリーのどちらかが折れるまでの我慢比べなのかもしれません。