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中華ヘッドホンアンプ S.M.S.L製 sApII PRO レビュー

  • 2015/09/22 19:33
  • カテゴリー:その他
巷で話題の中華アンプを購入しました。
懐に余裕がありますし国産でも良かったのですが、入門用として失敗しても痛くない物を選びたかったので。
中華アンプの実力は周知の事実ですし何より面白そうだと感じたのが決め手でした。


今回私が購入したのはこちらです。

 

S.M.S.L製ヘッドホンアンプ sApII PRO(ブラック)。
購入したのはAmazonのマーケットプレイスで金額は\6,987(送料込)也。
入力2ch?、出力1chのシンプルな商品です。
他にも様々な種類の商品がありましたが通常のアンプ機能は不要でしたのでこれにしました。

当初はまさか中国から直接取り寄せるとは思ってもいませんでした。
てっきり日本で在庫があるものとばかり思っていたので。
購入前には気が付かず、発送後の納期の極端な長さでようやく気が付いた位です。
別に急ぎの物ではありませんでしたので気にはしませんでしたが。
それにしても\688の送料で中国から輸入できるなんて凄い時代ですね。

元々の導入目的は、W240DでGC版斑鳩をプレーする際に
貧弱なMediaMateIIのヘッドホン端子を使わず良い音質でプレーするためでした。
使ってみると確かに音の広がりが全然違います。
後述しますが内部のOPAMPはOPA2604APが使われておりその他の部品もしっかりしています。
OPAMPを交換できる事は事前に調査していましたが、
標準で使われているのがOPA2604APだとは思いもよりませんでした。
このOPAMPでしたら別に無理して交換する必要もないと思います。
唯一耐久性が不安ですがこればっかりは使ってみないと何とも言えません。
中国製でこの金額ですから壊れた時には割り切る事にします。

多少お金はかかりましたが導入した効果は十分ありました。
ただ、Wiiは今は母のWii Sports専用機になっており居間に置かれています。
私も斑鳩はSteam版を購入したためヘッドホンアンプはお役御免・・・となるはずでした。

しかし、ヘッドホンアンプには出力を大きくする別の使い道があります。
今まではPCに直接ヘッドホンを繋いでいましたが
『もう少し音を大きくしたい』という所で音量が最大になってしまい不満に感じる事がありました。
そこでヘッドホンアンプを用いれば音量を更に上げる事が出来ます。
音量の幅が広がって快適になりました。
まあ、その分ノイズも目立ってしまうのですがそこは甘受します。
私のような似非オーディオファンにできるノイズ対策なんてたかがしれていますから。


さて、ここからは商品の梱包状態や内部写真を見ていく事にします。



注文から2週間後、中国語の何やら怪しい封筒が届きました。
住所欄にはしっかり私の住所が書かれているので私宛に間違いありません。
早速中を開けてみます。



まさかの日本語表示。
日本で販売する事も見越しているようです。
しかし、自分で自分の事を『ハイエンドのデスクトップオーディオメーカー』
と自称するのですから相当商品に自信があるのでしょう。
確かに音質は日本製の物と引けを取りませんでしたがここまでデカデカと書くとは。
向こうの方が考える事はよく分かりません。



箱を開けた所です。
中国製でありがちな『箱の中身が煩雑』という訳ではなく綺麗に商品が詰められています。
合格証が入っている事から中国の中でもしっかりとしかメーカーなのでしょう。



箱に入っていた物を全て取り出しました。
左側にあるのがヘッドホンアンプ本体で右側がACアダプタです。
画像では分かりにくいですが本体は非常に小さく、大体タバコの箱の1.5倍くらいです。
S.M.S.Lの商品はACアダプタが付属されていない物もありますが、
この型式ではAmazonでの紹介通りしっかり付いています。
AC100~240Vのフリーボルトなので日本での使用も安心。
海外で作られているフリーボルトは信頼できないとの声もありますが、今の所動作は快調です。

さて、せっかくですので中がどうなっているのか見てみる事にします。
ただ、この商品は通常のプラスネジではなくトルクスネジで構成されているためそのままでは分解する事ができません。



さてさてどうしようか、と思って部屋の周りを見回しましたらありました、トルクスレンチ(ヘクスローブレンチ)が。
丁度、ハードディスクを破壊する時に購入した奴ですね。
まさかもう一度出番が来るなんて。
何でも工具は揃えておくものだと実感しました。

道具も見つかりましたし開けてみましょう。
この商品を開けるのに必要なトルクスレンチのサイズは『T9』です。
ネジの頭を潰さないように注意しながら緩めていきます。

 メーカー不詳のコンデンサと富士通コンポーネント製ミニチュアリレー A5W-K 

箱と同様、本体の中身も綺麗に作られています。
ガワだけ綺麗だけど内部の部品の配置や半田付けがいい加減、という事はありません。
前述の通り、OPAMPは比較的質の良いOPA2604APが使われています(少し見難いですが)。
他の部品に関しては全く分かりませんが、
アルミ電解コンデンサにエルナー製のRE3シリーズ
ミニチュアリレーに富士通コンポーネント製のA5W-Kを使っている事から良質な部品を選定しているのでしょう。
あまり自信はないですが(汗)。

 

せっかく開けたのですから単にこのまま元に戻すだけではもったいない。
OPAMPを交換する事にしましょう。
そんな訳で家にあるOPA2604APより質が良さそうなOPAMPを探します。
思いついたのが現在サウンドカードに接続されているLT1028ACN8×2(変換基板付き)。
とりあえずこれを使う事にしましょう。
変換基板の背の高さが気がかりですがケースに干渉しなければいいですね(フラグ)。

  

予想はしていましたが変換基板の背の高さのせいでケースがしまりません。
正直、ケースに耐ノイズ機能があるとは思えませんから、
ケースをしまわずに使い続ける事もありだと思います。
それでも基板むき出しのまま使うのは色々な意味で危ないです。
泣く泣くOPAMPを取り外しました。

あと家に残っている高品質OPAMPと言ったらサウンドカードで使用中のLME49990(2回路用)位。
あまりスピーカーを使っていないとはいえこれを外すのはちょっと嫌だ。
選択肢が無くなったので新たにOPAMPを購入する事にしました。

  

購入したのはOPA627AU(2回路変換済品)
Amazonのしろくま製作所販売で価格は\3,800でした。

「中華ヘッドホンアンプの半額以上じゃねーか」

などと突っ込んではいけません(爆)。
むしろ\7,000弱でここまでの物が作れる中国が凄いのですよ。
とても価格相応の効果があるとは思えませんが、まあブログのネタとして。
自分でもブログを書くまでこのOPAMPの金額をすっかり忘れていました(笑)。

こんな馬鹿なやりとりは置いておいて取り付ける事にしましょう。

 

今度はしっかり収納できました。
後はトルクスネジをしめるだけです。
このOPAMPが到着するまでばらしたまま放置していたのはここだけの秘密。

OPAMP交換後の音質ですか?
OPA2604APの時よりも音の領域が広がった感じがしました。
OPAMP交換のたびにこればっかり言っているような気がしますが
自分の表現の限界ですので勘弁して下さい。
普通に使う分にはOPA2604APのままで十分ですね。


結論、入門用で\7,000なら買い!でしょうか。
これが\10,000以上なら微妙な所ですがこの価格なら十分な性能でしょう。
OPAMPの交換もできますし遊び心も満載です。
私も飽きたらコンデンサの交換とか試そうかと思います。
後は2年以上はもってくれる事を祈るのみ。


■追記
よく写真を見てみたら基板に『TPA6120A2』の文字が。
テキサス・インスツルメンツ製の高品質ヘッドホンアンプで、
ソニーの高級アンプPHA-3(旧タイプの1と2も含む)でも使われているICですね。
俯瞰写真では刻印が見えませんが、コンデンサのアップ写真では(少し見難いですが)しっかり刻印が映っています。

TPA6120A2の事を知り『まさかこんな安い商品で使われているはずは無いよなあ』と思っていたので嬉しい誤算でした。
このヘッドホンアンプって本当に部品だけは一流所を使っていますね。
それで\7,000程度(最近は値上がりしたようですが)ですから大したものです。

ただ、最近のAmazonのレビューを見ると不良品?を掴まされた方もいるようで。
OPAMPも偽物っぽいですし何より基板の色が違います。
私のレビューではべた褒めですが当たり外れがあるのは覚悟して下さい。

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